刺繍をする時、何らかの枠を使用しなければなりませんが、デザインが使用したい枠の範囲に収まるかわかりにくいことがあると思います。そんな時に便利なのが『トレース』機能。現在装着している枠で刺繍可能なのか、あらかじめ知ることのできる機能ですから、初めてのデザインや切り替え後の最初の動作確認時には必ず使用していただきたい機能です。動画では原反枠いっぱいのデザインが刺繍可能なのかトレース機能を使って確認しています。トレース機能にはHIGHとLOWの設定があり、任意に切り替えができます。
ところで、「そんなギリギリの枠で刺繍しなくても、少し大きめな枠で余裕をもって作業すればいいのではないか。」と考える人もいるでしょう。確かにより大きめの枠で安全に刺繍することは大切なことなのですが、帽子枠のように規格が1種類しかないものや、ポケットの内側など専用枠で刺繍してもギリギリなものもあります。そして何より、綺麗な刺繍をしたければデザインの外形により近い枠を使った方が良いということもあって、熟練すればするほどデザインに対してギリギリの枠で縫うようになります。従って、必然的にトレース機能にお世話になる機会は増えることになります。
トレース機能、面倒くさがらずに是非、お使いください。